子どもの権利クイズの解説

子どもの権利クイズはいかがでしたか?このページでは、クイズの回答と解説をおこなっています。
正解した問題も、解説を読んでみてくださいね。

正しいものをすべて選びなさい

(A) 1989年11月20日に子どもの権利条約』が国連総会で採択された
(B)子どもの権利条約で定義される子どもは20歳未満のことである
(C)2023年4月に施行されたこども基本法は子どもの権利条約の精神にのっとり作られた
(D)条約を守ることを約束した締約国や地域の数は30である

解説

(A)(C)はそれぞれ正しい説明です。
(B)子どもの権利条約で定義される子どもは20歳未満ではなく18歳未満の人です。
(D)条約を守ることを約束した締約国や地域の数は30ではなく196です。

子どもの権利条約4つの原則について当てはまる言葉を選びなさい

(ア)の禁止
すべての子どもは、子ども自身や親の人種や国籍、性、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。
子どもの(イ)の利益
子どもに関することが決められ、行われる時は、「その子どもにとって最もよいことは何か」を第一に考えます。
生命、生存及び(ウ)に対する権利
すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。
子どもの(エ)の尊重
子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。

選択肢

A(ア)いじめ(イ)最低限(ウ)発達(エ)意見
B(ア)差別(イ)最低限(ウ)健康(エ)自己決定
C(ア)いじめ(イ)最善(ウ)健康(エ)意見
D(ア)差別(イ)最善(ウ)発達(エ)意見

解説

条約の基本的な考え方は、次の4つの原則で表されます。それぞれ、条文に書かれている権利であるとともに、あらゆる子どもの権利の実現を考える時に合わせて考えることが大切です。4つの原則は、「こども基本法」(2023年4月施行)にも取り入れられています。子どもの権利条約4つの原則は「差別の禁止(差別のないこと)」「子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)」「生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)」「子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)」です。

誤っているものを選びなさい

(A)子どもの権利条約では「参加する権利」が定められているので、子どもたちは意見を表明したり団体を作ったりすることができる。
(B)子どもの権利を実現させることは保護者の責任なので、子どもの権利条約は保護者に向けて作られた。
(C)子どもの権利条約の中では遊ぶ権利や休む権利も定められている。
(D)子どもの権利条約の中ではあらゆる暴力からの保護が定められている

解説

Bは誤りです。子どもの権利条約の第4条では締結国が子どもの権利を守るために国が法律を整え政策を実施しなくてはならないことが書かれています。また、それと同時に、子どもの権利が実現するようにする責任が保護者にあることなども定められています。

以下の出来事を 古いものから順に並び替えたものとして正しいものを選びなさい

(a)「人種差別撤廃条約」の採択
(b)「世界人権宣言」の採択
(c)子どもの権利条約の採択
(d)「女子差別撤廃条約」の採択

選択肢

(A)a→b→d→c
(B)b→a→c→d
(C)b→a→d→c
(D)a→b→c→d

解説

1948年「世界人権宣言」の採択→1965年「人種差別撤廃条約」の採択→1979年「女子差別撤廃条約」の採択→1989年「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」の採択が正しい順序になります。

誤っているものを選びなさい

(A)令和4年度の児童相談所による児童虐待相談対応件数は21万9,170件で、前年度より11,510件増え、過去最多を更新した
(B)児童労働に従事する5歳から17歳の子どもの数は、世界で6,000万人程度である
(C)世界で推定3億3,300万人の子ども、つまり6人に1人の子どもが極度の貧困の中で暮らしている
(D)2023年4月1日現在における15歳未満のこどもの数は、前年に比べ 30万人少ない1435万人で、1982年 から42年連続の減少である

解説

(B)は誤りです。児童労働に従事する5歳から17歳の子どもの数は、世界で1億6,000万人程度いるとされています。