テーマに沿って選書された本を選びます。
本3冊とワークブックなどがお手元に届きます。
本を読んだり、考えたり、話したりして深めよう。
本の内容や読みやすさをもとに、3セットをセレクト。どれを選べば良いかわからない方や、偶然の出会いを求める方におすすめ。
セレクトされた20冊の本の中から自由に組み合わせてお選びいただけます。初めましての本や、直感で選んだ1冊など組み合わせで。
子どもの権利についてより深く学びたい人向け
より子どもの権利について、感じたり、考えるきっかけを
「なんでパンツをはいてるんだろう?」5歳の主人公「みー」のふとした疑問をきっかけに、自分の体と心を知り、大切にすることを学んでいく絵本です。ただ、パンツは履かなくちゃいけないと伝えるだけでなく、みーが子どもの目線でひとつひとつの素朴な疑問を解決していってくれるので、子どもたちも納得感を持って理解ができそうです。また、パンツ以外にも自分の体を服などが守っていること、そしてその体を一番に大事にするのは自分であることなどを楽しく学ぶことができます。
フランス発の「同意」について学ぶ本です。猫がゆっくり休んでいたら、子どもが猫をギューッとしたり、なでなでしたり、つまんだりしようとします。しかし、猫はおもちゃではありません。猫との触れ合いを通して、大好きだからってなんでもしていいわけじゃないということ、相手の気持ちを尊重するためにはどのように同意を取ればいいのかを、学ぶことができます。「同意」というとなんだか難しく聞こえてしまうけれど、実はこんなに身近で大事なことなんだと、大人も子どもも気付ける絵本です。
マイペースに進む主人公の船が、せかされたり、比べられたりして、気持ちが揺れる様子が表された絵本です。子どもには子どものペースがあること、ゆっくりしたいときもあること、それは大人もみんな同じこと。そんな大事なことを思い出させてくれる、0歳から100歳までの全ての世代を対象とした絵本です。せりふのひとつひとつは子どもの声であり、自分の声でもあるはずです。ぜひ声に出して読んでみてください。平澤一平さんのなんとも言えない可愛らしい絵とともに繰り広げられる、暖かな感動を味わってみませんか。
はじめての「からだ」と「性」のえほんとして多くの人に読まれているこの絵本。性教育のはじめの一歩は、自分のからだの大切さを知ることです。性教育の重要性が指摘されていますが、いざ伝えるとなると、どのように初めて良いか分からないという方も多いのではないでしょうか?絵本の中では、「プライベートパーツ(口や胸、性器)」についてや、もし誰かに見せてと言われたらどうするか?といったことが書かれており、絵本を通して親子でからだと性について学ぶことができます。また、からだの大切さだけではなく、一人ひとりが大切な存在ということを教えてくれる絵本です。
こどもたちだけでこっそりひらかれる、『こども会議』。今日の議題は“怒られたときはどうしたらいいか”です。子ども達には子どもたちから見える景色があること、それを表現して意見を述べることなどを考えさせられます。
宇宙飛行士のぼくがいろんな惑星で出会った、自分とは違った体の特徴を持ったいろんな人と出会うことを通して、「違い」や「同じ」について考える絵本です。後ろにも目があるひとたちの惑星では、前しか見えない僕は気を使われてなんだか変な気持ちになったり。その他にも空を飛べるひと、あしのながーいひと、生まれつき目の見えない人と出会い、それぞれの世界の感じ方などを知っていきます。色んな人がいて、それぞれ違うけれど、その違いを面白がっていこう。そんな現代の私達が大切にしたいメッセージを伝えてくれる絵本です。
親子で学べるはじめての「子どもの権利」の絵本です。条文に書かれていることを子どもにもわかる表現で伝えてくれていて、とてもわかりやすく子どもの権利について学ぶことができます。具体的な例なども取り上げてくれており、子どもの権利の根幹の大切な部分を温かい気持ちで理解することができます。子どもたちにとっては、これからの人生のおまもりになってくれるような、大人にとってはもしかするとちょっぴりはっとさせられるような、そんな絵本です。「子どもの権利」に初めて触れるという方にぜひ読んでほしい一冊です。
どんなときも、どんなあなたも愛しているよと、子どもたちにまっすぐな愛情を伝える英語の絵本です。トッド・パールはアメリカの作家で、「THE I VOVE YOU BOOK」以外にも日本語に翻訳された絵本が何冊もあります。カラフルな色使いと、ユーモラスな絵が特徴的です。子どもの権利条約30条で少数民族や先住民の子ども達が、その言語や文化を大切にする権利が保証されているように、日本に住む、外国にルーツのある子どもたちの権利も守っていきたいですね。
しゅわしゅわ村にあるおいしいものがなぞなぞ形式で出てきます。挿し絵の人たちがしているのは手話。なぞなぞに答えながら絵のマネをして楽しんでいると、手話が覚えられてしまう絵本です。普段から手話に馴染みのある人はもちろん、手話に触れたことのない人でも楽しく手話を体験できます。耳の聞こえない人、子どもたちのコミュニケーションのツールともなる手話。絵本を通して関心を持ってみるもの良いかもしれません。
子どもが抱える心・体・お金にまつわる24の悩みや問題を取り上げ、その悩みにまつわる「権利」を紹介しながら解決への道を示していきます。今まさに悩みを感じている子どもたちにはもちろん、これからこの社会で生きていく子どもたち全員に読んでほしい本です。相談先の情報も収載しているので、もし本当に困ったことが起こってしまったときに助けてくれるお守りのような本でもあります。また、大人も子どもの権利や、法律について意外と知らないものもあるのではないでしょうか?子どもの権利について、大人も子どももお互いに理解して、守っていく、そんなきっかけを作ってくれる本です。
「同意」と「バウンダリー(境界線)」について学ぶ本です。バウンダリーとは境界線のことで、自分が大丈夫と感じたり、嫌だと感じる境目のことです。自分のバインダリーは自分で決めていいこと、そして自分と同じように他者にもバウンダリーがあり、それを尊重するために「同意」が必要であること、そんな重要な事が書かれています。自分や人を大切にする根幹であり、いじめ、暴力、性犯罪、オンライン・グルーミングなどの様々な問題の被害者、加害者にならないための心の力を育む一冊です。
みなさんは「バウンダリー」という言葉を知っていますか?私はこの本で初めてこの言葉をきちんと理解しました。バウンダリーとは境界線のことで、自分が大丈夫と感じたり、嫌だと感じる境目のこと。それは人によって違うし、自分の中でも途中で変わることもある。そんなの当たり前だと思うかもしれませんが、実はそれを自分の中で大切にすることや、お互いに尊重し合うということができていないことってたくさんあるなと思います。まずは改めて自分のバウンダリーに目を向けてみること、そして、互いにそれを尊重し合える関係性を築くことが大事なのではないでしょうか。
この本は、1994年アムネスティ・インターナショナル日本支部主催「子どもの権利条約翻訳・創作コンテスト」最優秀賞を受賞した作品をまとめたもので、「むずかしい条約文を、子どもにもわかるように」と、自分たちの言葉で訳したものです。当時中学2年生の二人が、自分の言葉で訳した子どもの権利条約は、政府による訳文と違って、頑張らずともすっと意味が理解でき、急に条約が身近なものに感じられます。中学生の言葉で書かれた子どもの権利条約を、子どもにも大人にもぜひ読んでみてほしいです。
「子どもの権利条約」の条文の内容をイラスト入りでわかりやすく解説すると同時に、困ったときの相談窓口情報や、SDGsとの関係、子どもの権利のための様々な取り組みやデータなども紹介した、小学生から学んで使える「子どもの権利」の入門書です。「生命への権利」など言われると、当たり前に確保されているものであり、日本には関係のない話では?などと思いがちですが、この本ではそのページで日本の子どもの自殺についてのデータなどが示されているため、身近な話として理解を深めることができ、大人が読んでも非常に勉強になる1冊です。
思春期に感じる違和感や悩みに対して気持ちがラクになる方法、自分の心をケアする方法を紹介してくれる本です。人間関係でしんどいと感じた時や違和感を感じた時、どのように過ごせばいいのか、思春期の子どもたちが日々の中で直面する大きな課題でありながら、学校ではなかなかそういったことを学ぶ気概がありません。スクールカウンセラーであり臨床心理士、公認心理師である伊藤美奈子先生が様々な悩みを取り上げて、気持ちに寄り添いながら、解決に向かう手立てをそっと提示してくれます。思春期や、これから思春期を迎える全ての子どもたちにお守りとして授けたい本。
ヤヌシュ・コルチャックが掲げた養育理念「子どもは未来ではなく、ありのままの今を生きる人間であり、大人から対等の人間として敬意を持って接してもらう権利を持っている」というものでした。この理念は、「子どもの権利条約」に反映された大事な考え方となり、今も根付いています。
ポーランドの厳格なユダヤ人家庭に育った少年は、なぜ子どもたちのために生涯を尽くしたのでしょうか。ポーランドの小児科医ヤヌシュ・コルチャックの生涯から子どもの権利を考えます。
マイクロアグレッションとは、マイクロ=微細(目に見えないくらい小さな)、アグレッション= 攻撃性を意味します。
〝誰かを差別したり、傷つけたりする意図があるなしとは関係なく、対象になった人やグループを軽視したり侮辱するような敵対・中傷・否定のメッセージを含んでおり、それゆえに受け手の心にダメージを与える言動であり、メディア等でもよく見かける言葉のひとつになりました。
人権とはそもそも何、差別ってどういうこと、とくにマイクロアグレッションはなぜ生まれ、どうすればなくなるのか? を、問答しながら考える入門となる一冊です。
今や政府・企業・組織・個人のどのレベルでも必要とされる普遍的人権の理念や制度の誕生と発展をたどる一冊です。
「内政干渉を嫌う国家が自らの権力を制約する人権システムの発展を許した国際政治のパラドックスを解く.冷戦体制崩壊後,今日までの国際人権の実効性を吟味し,日本の人権外交・教育の質を世界標準から問う」というかたそうな内容ながら、わかりやすく今日の課題と今後が示されています。サントリー学芸賞受賞。
人権思想の成立を近代ヨーロッパに求め、アジアでの展開等、「生きる権利」を世界史の中に探る内容です。
植民地・女性問題などで絶えず人権が踏みにじられてきたことを通し、人権は「終わりなき旅」であることを示す。人類にとって人権がどのような意味をもってきたのか、これからどうなるとより良いのか、そのために自分には何ができるのか。そんなふうに、深く思索したい本です。
無意味に思える投票、あてにならなかったり信じられない政治家たち。政治に幻滅してしまう日々の中で、社会とどう向き合うと良いのでしょうか。
シティズンシップは、市民の平等な政治参加を可能にするデモクラシーと結びつく概念です。私たちはいかに権利をもち、なぜどのように政治に参加していくことができるのか。思想史と理論をもとに考える一冊です。海外では大学の教科書に採用されるコンパクトな入門書の日本語版。
子どもの権利に初めて触れる人向け