子どもの権利とは?

and books issues #1のテーマは、「子どもの権利」です。「子どもの権利」は、すべての子どもへの詳細かつ包括的な人権を保障する初めての国際条約である「子どもの権利条約」を皮切りに、世界中で子どもの保障への取り組みが進んでいます。

このページでは、「子どもの権利」にまつわる様々ななトピックを集めました。

すべての子どもは、生まれながらにして「子どもの権利」を持っている。

この事実は、「子どもの権利」を考える上で、最も重要なことです。しかし、その権利が日常的に実現されているかどうか、子どもたちの尊厳が日々大切にされているどうかを考えてみると、十分とは言い難い現実があります。

そして、「子どもの権利」と密接に関係しているのは、すべての人が生まれながらにして持つ基本的な権利である「人権」であることも忘れてはいけないでしょう。

「子どもの権利」の重要性を捉え直し、誰もが権利を実現できる社会を考えていくことは、子どもから大人まで、誰しもを含めた権利の重要性を考えることにつながるはずです。

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「子どもの権利」に関連するトピックス

子どもの権利条約

「子どもの権利条約」は、世界中のすべての子どもたちの基本的人権を保障するために定められた条約です。1989年11月20日に第44回国連総会で採択されました。子どもが生存と発達を保障され、不当な取り扱いから保護され、自分らしく生きる基本的人権を実現することを示しています。日本でも1994年に批准・発効されています。

「子どもの権利条約」4つの原則

「子どもの権利条約」には、条約で定められている権利を考える際に、常に合わせて考えることが大切な4つの原則が示されています。今回のキャンペーンページに登場している不思議なキャラクターの由来にもなっています。

差別の禁止(差別のないこと)

すべての子どもは、子ども自身や親の人種や国籍、性、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。 

子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)

子どもに関することが決められ、行われる時は、「その子どもにとって最もよいことは何か」を第一に考えます。

生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)

すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。

子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)

子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。

「子どもの権利条約」に定められている権利

子どもの権利条約は54条から成り、大きく以下の4つの権利を守るように定めています。

生きる権利

住む場所や食べ物があり、医療を受けられるなどして、命が守られる

育つ権利

勉強したり遊んだりして、もって生まれた能力を十分に伸ばしながら成長できる

守られる権利

紛争に巻きこまれず、難民になったら保護され、暴力や搾取、有害な労働などから守られる

参加する権利

自由に意見を表したり、団体を作ったりできる

出典:ユニセフ: 子どもの権利条約ページ