and books issues

特集:子どもの権利

今回の特集は「子どもの権利」です。1989年に国連で採択された「子どもの権利条約」から30年以上経て、日本でもこども家庭庁やこども基本法など、公的な面でも子どもを中心に考える取り組みが増えてきました。しかしまだまだ権利が十分に守られているとはいえません。

子どもには子どものための特別な「子どもの権利」がある。

しかしそれは、子どもだけを考えることではなく、すべての人が生まれながらにもっている「人権」を考えることと切り離してはいけないと思うのです。だから今回は、子どもの権利はもちろん、人権や権利そのものについて考えるきっかけになるような20冊を集めました。

本との出会いを通して、一緒に子どもの権利について知り、考えたり、話したりしてみませんか。

3冊セット販売期間

2023.10.26㊍~12.7㊍
終了しました

keywords

「子どもの権利」とは?

子どもの権利

children's rights
Point

子どもの権利とは、子ども一人ひとりが健やかに育ち、保護され、教育を受け、自らの意見を表現する権利など、子ども特有のニーズに基づく特別な権利だ。これには生存権、発達権、保護権、参加権が含まれ、国際的にも保護されている。

人権

human rights
Point

人権とは、すべての人が持つ普遍的で不可分な権利であり、人間として尊重され、自由で平等な生活を送る基本的権利。人権は年齢、性別、国籍、民族、信仰などの違いに関わらず、すべての人に適用される。

すべての子どもは、生まれながらにして「子どもの権利」を持っている。

「子どもの権利」を考えるのは、誰しもが生まれながらにもっている「人権」を考えることだと思います。誰しもが有する権利は、どのような考えのもと生まれ、今日にいたっているのでしょうか。誰しもに関係がある「権利」について、「子どもの権利」から考えてみましょう。

「子どもの権利クイズ」に挑戦してみる

「子どもの権利」をどれくらい知っていますか?腕試しができるクイズが登場。気軽に回答してみてください。

選べる本の一部をご紹介

今回の特集は、「子どもの権利」がテーマです。絵本から専門書まで、20冊の本を選書しています。子どもの権利についてはもちろん、関連するトピックまで幅広く網羅した本たちです。子どもと大人で一緒に学ぶもよし、自分の読みたい3冊を選ぶもよし、組み合わせは自由。ぜひ楽しんでお選びください。

アイラブみー

著者:たけむら たけし
絵:オバック
出版社:新潮社

「なんでパンツをはいてるんだろう?」5歳の主人公「みー」の ふとした疑問をきっかけに、自分の体と心を知り、大切にするこ とを学んでいく絵本です。ただ、パンツは履かなくちゃいけない と伝えるだけでなく、みーが子どもの目線でひとつひとつの素朴 な疑問を解決していってくれるので、子どもたちも納得感を持っ て理解ができそうです。また、パンツ以外にも自分の体を服など が守っていること、そしてその体を一番に大事にするのは自分で あることなどを楽しく学ぶことができます。

きみがきみらしく生きるための 子どもの権利

監修: 甲斐田万智子
絵: 林ユミ
出版社: KADOKAWA

「子どもの権利条約」の条文の内容をイラスト入りでわかりやすく解説すると同時に、困ったときの相談窓口情報や、SDGsとの関係、子どもの権利のための様々な取り組みやデータなども紹介した、小学生から学んで使える「子どもの権利」の入門書です。「生命への権利」など言われると、当たり前に確保されているものであり、日本には関係のない話では?などと思いがちですが、この本ではそのページで日本の子どもの自殺についてのデータなどが示されているため、身近な話として理解を深めることができ、大人が読んでも非常に勉強になる1冊です。

窓の向こう ドクトル・コルチャックの生涯

著者: アンナ・チェルヴィンスカ-リデル
出版社: 石風社

ヤヌシュ・コルチャックが掲げた養育理念「子どもは未来ではなく、ありのままの今を生きる人間であり、大人から対等の人間として敬意を持って接してもらう権利を持っている」というものでした。この理念は、「子どもの権利条約」に反映された大事な考え方となり、今も根付いています。ポーランドの厳格なユダヤ人家庭に育った少年は、なぜ子どもたちのために生涯を尽くしたのでしょうか。ポーランドの小児科医ヤヌシュ・コルチャックの生涯から子どもの権利を考えます。

キャンペーン概要

どんな取り組み?

「and books issues(アンドブックスイシューズ)」は、 テーマに沿って0歳〜大人までを対象に選書された15冊程度の本の中から自分のほしい本を選ぶ事ができ、 選んだ3冊が手元に届く、新しい本との出会をつくる企画です。

予約販売期間

本キャンペーンでは、予約販売期間を設け、期間内にのみ予約を受け付けます。

2023年10月26日(木)〜2023年12月7日(水)
※販売期間を延長しました。

商品発送期間

予約販売期間終了後、商品の準備ができ次第発送致します。

2023年12月7日〜(予定)

お届け商品の内容

・お選びいただいた本×3冊
・子ども権利をテーマにしたオリジナルポストカード×1枚
・子どもの権利ワークシート×1枚

販売価格

10,000円(税込)
※送料込み

注意事項

・お一人様何度でもお申し込みいただけます。
・商品手配の関係で、配送が遅れることがございます。
・本キャンペーンについてご不明点等ございましたら、お問い合わせよりご連絡ください。

message

応援メッセージ

自分の子ども時代を思い出すと、「してはいけないこと」は多く教えられてきたけれど、「してもいいこと=権利」についてはほとんど教えられてこなかったように感じます。今を生きる全ての子どもたちに権利について知ってほしい。そして、その権利が守られる社会を、大人である私達は作っていく責任があると感じます。この企画が、そんな社会に一歩でも近づくきっかけとなることを願っています。

株式会社spectrum 代表
加藤未来

子どもの権利は、すべての子どもが、無条件に、生まれながらに手にしているギフトです。どこに生まれても、どんな背景があっても、本来、子どもは、誰でも、権利を取り上げられたり侵害されたりすることなく、安全に安心して生活することが保障されている存在です。けれど、すぐ隣にも、世界のあちこちにも、今、それが当たり前ではない現実があります。子どもは尊厳ある一人の人です。その尊厳が大切にされ、子どもの権利へのまなざしが当たり前にある暮らしが、全ての子どもの現実となる明日を共に育んでいきませんか。

PIECES代表理事
小澤いぶき

「人権」と調べると「誰もが生まれながらに持つ」と当たり前のように書かれていますが、人類誕生と共に突如爆誕した概念ではありません。長い抑圧や差別の歴史の中で、先人たちが文字通り涙と血を流して獲得してきた権利です。当然、子どもたちは、痛みと苦しみを抱えていても、権利に自ら気づくことは不可能ですし、まして周囲に主張したり、必要な支援に辿り着くことは困難です。未だ抑圧の中で、生まれ持った輝きを宝箱の奥底に仕舞い続けている子がいるはずです。ではどうすべきか。大人たちも学び、彼らの持つ権利について伝え続けるしかないのだと思います。この企画が、その最初の一歩になると信じています。

CIデザイナー/イラストレーター
外山トム

「権利」は、本来みんな平等にもっているもの。大人だけでなく、子どもも。この世界にうまれた全ての子どもの権利を私たち大人で守っていきたい。そのためにはまず大人も、子ども自身も「子どもにも権利があるんだ」と知ることがはじめの一歩だと思っています。多くの方に届き、知るきっかけになりますように。そして、子どもの真の幸せに繋がっていくことを願いながら、そんな社会を共につくっていきましょう!今回の企画を心から応援しています。

モンテッソーリ教師
あきえ

いやなことをされ、つらい思いをしているのに、誰にも相談できないで諦めてしまう子どもたちがたくさんいます。そんなとき、「あなたの大切な権利が侵害されてるんだよ、いやだと言ったり、相談したりしていいんだよ。それはあなたの権利なのだから」、と伝えることで子どもたちは声を上げられるようになります。
これらの本を手にとって子どもたちに権利を伝える人が1人でも増えることを願っています。

国際子ども権利センター(C-Rights)代表理事
文京学院大学教員
甲斐田万智子

私は大切な家族と素晴らしい学校の先生、そして素敵な地域の大人に育てられました。子どもなりに考えた私の意見を受け入れてくれたり、挑戦を見守ってくれたり、失敗しても寄り添い、学びを得る機会を提供してくれたことに感謝しています。大人になった私にとって「子どもの権利」は当たり前であり、これからの子どもたちが権利を行使できる社会を実現する責任があります。子どもは可能性しかない未来です。この企画を全力で応援しています。

照井財団代表パートナー
照井翔登

子どもの権利が尊重され守られる社会を創るためには、大人が自分たちの権利を尊重し尊重されないといけないと思います。誰もが自分を大事に、周りにいる人を大事に。そんな姿を見せながら、「あなたも大事な一人だよ」と子どもたちに伝えていきたいですね。みんなでやさしい社会を創りましょう。

フィランソロピーアドバイザー
一般社団法人あおい福祉AI研究所 代表理事
宮本聡

「ぼくはそうおもわない。ぼくのココロにはいってきてほしくない」と言われてドキリとしたのは、息子が4歳の頃。今にして思えば、まさに子どもの権利そのものです。教育のプロでも発達に詳しいわけでもない、ただ親であるというだけの私から、この子は何を学ぶのだろう。柔らかな心とまっさらな頭に私が踏み入ってしまって良いのか、そんな葛藤が今も日々の中にあります。だからこそ、子どもと一緒にこの世界の形を見つめ言葉をなぞる体験は、私たち大人にとってもあたたかく、勇気をもらえます。ひとつひとつの絵本は、子どもたちに伝えたい、共に考えたいと願って世界中から届くメッセージです。お話が好きな子も、一緒に絵本を囲むだけでも、かけがえのないひとときを過ごせますように。

子連れ100人ヒロバ実行委員長
神田沙織

「子どもの権利条約」
その中にある「こどもにとってもっともよいこと」
これってわかっていそうで深く考えたことはなかったかもしれません。そしてこれが守られていない世の中になってしまっていることも感じています。
今回、このプロジェクトを機に知識を得ることだけではなく、ちゃんと行動に移せたらな、、と思います。

アディッシュプラス株式会社代表取締役
一般社団法人宮崎frogs代表理事
石川琢磨

子どもの権利ってなんだろう?
きっと、好きなことを好きって言えること。嫌なことを嫌って言えること。学びたいことを学べること。こっちの道がいい!って選択できること。
そのために大人ができることってなんだろう?
きっと、安心できる場所を用意してあげること。広い世界を見せてあげること。どんな道を選んでも尊重してあげること。どんな気持ちを声に出してもうんうんって聞いてあげること。
でも、まだまだ私にはわからない。権利ってなんだろう?きっと、権利について考えることが大切なんだと思います。
私も3人の母。権利について、まだまだ学びたいことがたくさんあります。

いちごがり写真館
渡邉茜

人権は「すべての人が持つ普遍的で不可分な権利であり、人間として尊重されるもの」とされていますが、パレスチナとイスラエルの紛争をはじめ、子どもをはじめ多くの人の人権が脅かされており、人間として当たり前な権利が脅かされている現状があります。一人の人間として改めて人権について、子どもの人権について学びなおすタイミングだと思います。この企画が絵本と専門書との出会いを通じて、自分たちがどんな姿勢と行動をとっていくべきか、考えるきっかけになることを願って応援しています。

ゼロトゥワン代表取締役
荻原国啓

海外旅行が好きで、色々な国に行きますが、どこにいっても子どもたちの笑顔も遊ぶ姿も変わらずに、そこで暮らす人たちの力になっていると感じます。私自身、自由に生きられるように育ててもらった親の存在はとても大きなものだと思います。だからこそ、子どもたちの生き方を応援できる社会をこれからは自分が大人の一員として作り上げていくために、子どもたちの「権利」を知り、その「権利」を守れるように、一歩でも進んでいきたいと思います。

ビジネスコーチ
松本悠幹

今回の企画ページを拝見し、「子どもの権利」を、多様なキャラクターとして表現されているのが素敵だと思いました。
戦争や貧困、虐待など、命が脅かされる状況が世界にあること、これは深刻な問題です。
ただ、保育や療育の仕事は、目の前の子どもたちのユニークさに心惹かれる毎日で、「子どもの権利」は、ここで描かれるキャラクターのように、バラエティに富んだユニークな権利とも思えるのです。
子ども時代は、数日~数年で、発達段階が変化し、物事の捉え方、考え方、身体の動かし方などが変化します。
「イヤイヤ!」と主張し自己を確かめたい時期もあれば、「なんで?」と何度も聞いて、世界を確かめたい時期もある。「子どもの最善の利益」は、十人十色。
そのひとりが自分という物語の主人公として生きていくことを応援するような気持ちで、権利を守っていきたいと思います。

元保育士、現療育施設勤務兼ベビーシッター
飯沼実咲

社会を僕らが良くしていこうという話になると、なんだかとても難しいことな気がする。けれど、目の前の子どもたちがのびやかに生きていくことを、支えて応援することは誰にでもできるはず。子どもの権利についてもうちょっとだけ考えて知って動いていくことは、社会を良くしていく、僕らにできることの一つなんだと思う。その先にできることはきっとたくさんありますね。一緒に未来をつくっていきましょう!

ヤッチャの学校 学長
杉本恭佑

キャンペーン監修

認定NPO法人PIECES

子どものメンタルケアを専門にする児童精神科医の小澤を中心に、2016年に設立。子どもの周りに信頼できる他者を増やすことで、子どもが孤立しない地域をつくることを目指しています。子どもの孤立が深まる前に、地域の中で子どもを見守り、子どもに寄り添う市民を増やすための市民性醸成プログラムを展開。ひとりひとりが自分らしい市民性を醸成し、行動できるようになることで、子どもと自分、地域のウェルビーイングをつくることができると考えています。

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